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サスペンダーの基礎知識 / BASIC KNOWLEDGE OF BOW TIE

What's Suspenders

サスペンダーとは?

1820年代に西洋では徐々にズボンが正式な紳士服となりました。
サスペンダーが商品化される前に、同じアクセサリーの初期バージョンが1700年代にフランスで登場し、リボンや絹のストラップを束ねて作られたもので、ズボンのボタンホールに通して使う下着の様なものでしたが、1930 年代になり、サスペンダーを露出して着用することは世間を騒がせました。

現代のサスペンダー、または英国人が当時、そして現在でも呼んでいる「ブレイシーズ」を発明したのは、英国の仕立て屋アルバート・サーストンだと言われています。
サーストンの1820年代のモデルは、今日のファスト ファッションストアで見かける伸縮性のあるクリップ式のサスペンダーとは異なり、彼は、ボックスクロス、つまりしっかりと織られたウールでストラップを作り、ズボンのウエストバンドの内側に縫い付けられたボタンに革のループを付けました。

素材以外にも、ストラップの形状自体も進化しています。サーストンの最初のモデルはHバックで、両方のストラップが前から後ろに伸び、平行なストラップをまとめる追加の部品が付いていました。
次に、2本のストラップが後ろで交差するXバックサスペンダーが登場し、続いて2本のフロントストラップが1本のバックストラップに統合されたYバックサスペンダーが登場しました。一般的にはXバックまたはYバックが支流になっています。

How to Suspenders

サスペンダーの
調整方法

サスペンダーの調整は、快適にご使用頂く為に必須です。
調整するポイントについて詳しく解説します。

ご自身の体型にあった長さ、太さを知ることから始めましょう。
ほとんどのサスペンダーが調整金具がついているので調整金具を自分の体型に合わせることでフィットします。
サスペンダーを左右の胸の中心に来るように合わせて調整することでずれにくくなり、見た目が整います。
様々な太さのものがありますが、サスペンダーの太さのあるものはスーツがしっかりと支えられ、長時間の着用でもずれにくくなります。

Types of Suspenders

サスペンダーの種類

  • サスペンダーの種類のイメージ図1 H型
    H型

    H型は2本のベルトを繋ぐ形がHの文字に見えるのが特徴です。ベルトが前後に2本ずつ付いたデザインとなっており、留め具の部分がクリップ式は4点留めのタイプ、レザー式のタイプは先端が2つに分かれるため、8点留めになります。

    H型はサスペンダーの中で最も歴史が古いタイプで、結合する背中の4つのパーツがそれぞれ動くようになっており、身体にフィットするのが特徴です。機能性を重視した作りになっており動きやすさを重視したい方に向いています。

  • サスペンダーの種類のイメージ図2 X型
    X型

    X型は後ろ部分が交差しており、前後2点づつで留めるタイプです。左右対称の留め方によりパンツの折り目をきれいに表現でき、H型よりも左右のずれが少なく、安定したパンツの吊り下げが可能です。

    背面部には調整金具が付いており、体型に合わせられる作りとなっているので体格のいい人に向いているデザインです。

  • サスペンダーの種類のイメージ図3 Y型
    Y型

    Y型は前2点、後ろ1点の計3点で留めるタイプです。
    広げると、Yの文字に見えるところからY型と名付けられ、サスペンダーと言えばこの型を想像する人が多いかもしれません。

    背中のベルト部分がYの形になるように着用するタイプのため、すっきりとした見た目に仕上がります。X型は4点で留めるため安定的な機能重視という側面を持っていますが、Y型は機能面よりもスッキリとした見た目を重視したタイプのサスペンダーです。

    Y型は、ビジネスシーンなど、ファッショナブルに見せたい時におすすめの形です。

  • サスペンダーの種類のイメージ図4 ホルスター型
    ホルスター型

    ホルスター型はH型と同じく、身体の横2点で留めるタイプです。たすき掛けのように着用するため、肩からずり落ちにくくなっています。

    刑事ドラマなど拳銃のホルスターを取り付けているサスペンダーです。2点留めなので、着脱も簡単にできます。ほかの人とは違ったサスペンダーを使用したい人に向いているデザインです。

Suspenders for formal occasions

フォーマルシーン
のサスペンダー

フォーマルシーンのサスペンダーのイメージ1

結婚式では新郎や新郎新婦の親族も着用するものです。
フォーマルウェアで格式の高い正礼装に、タキシードやモーニングなどがあります。
タキシードやモーニング着用の時は、カマーバンドやベストを着用しますが、どちらもサスペンダーを着用することが正式な礼儀となります。
礼儀とされているのは、厳粛な席で人前でずれたスラックスを直したり、シャツの裾をたくし込むといったマナー違反を犯さないためです。

サスペンダー・蝶ネクタイ・カマーバンドなどのアクセサリーは黒もしくは白で統一することが一般的ですが、新郎に限ってはお好みのカラーで統一することも現代では許容されています。

マナーを厳守するようなシーンにおいては、サスペンダーは黒または白を着用することをお勧めします。

結婚式のゲストとしての服装

結婚式やパーティーのゲストとして出席する場合、ダークスーツと言われる略礼装で出席する場合がありますが、その様な場合であってもサスペンダーの着用は許容されます。
ジャケットを羽織っていると見えませんが、マナーとして色は白か黒にしましょう。

正礼装・略礼装のどちらにしても、フォーマルシーンでは白か黒のサスペンダーがお勧めですが、ビジネスシーンと兼用したいと考える場合は黒いサスペンダーは1本持っておくことをおすすめします。

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